わきまえる。
少し前に
政治家の発言で
注目を浴びたこの言葉。
いまだによく
使われるようですが
この言葉を聞くと「要注意」信号が
私の中で点灯します。
日本
中東
インド
ヨーロッパ
北米
今までいくつかの場所・文化で
暮らしてきましたが
こういった言葉が出てきたら
どこでだって要警戒。
こうした言葉は大抵
多数派(マジョリティ)から
少数派(マイノリティ)に
向けられ
大多数がマイノリティを
黙らせるか
話そうとしている声を
一方的にミュートするために使う
言葉だからです。
🦋
私は今、カナダで
BIPOCのセラピストとして活動しています。
BIPOCとは
Black(アフリカ系住民)
Indigenous(先住民)
People of Color(それ以外の有色人種)
の人々の総称。
「それ以外」ってなんやねん!
というぼやきはさておき(笑
まあ、要はこの地では
マイノリティだということです。
自分からBIPOCを名乗るということは
多数派から有無を言わせず
ミュートされてしまった人たちに寄り添い
その人達の声を聴き
その声を多くの人に届けますと
宣言するということでもあります。
これにLGBTTQQIP2SAAを加えた
いくつものマイノリティのコミュニティ。
それがこちらで私が日々接している世界です。
LGBTTQQIP2SAAについて詳しく知りたい方は
こちらの記事を読んでみてください。
https://kerubon.com/lgbttqqip2saa-tamashii/
ここまで聞いて
マイノリティなるものを
他人事に感じた方がいれば
こんな風にイメージしてみてください。
今、10代の若者が
日本の総人口に占める割合は大体8%。
日本人100人のうち、8人しかいない。
つまり、日本の10代は
実は思い切りマイノリティなのです。
生まれながらにしてマイノリティ。
今、40代の方々なら
思いもしないことでしょう。
つまり
思ったよりもずっと身近に
マイノリティという存在はある。
自分では気づかないままに
マイノリティの立場に置かれていて
声を上げられるほどの力を
最初から認められていなかったり
多数派にいたつもりが
ちょっとした状況の変化で
少数派の位置に追いやられ
力で抑え込まれかねない。
だからこそ
「わきまえろ」という言葉には気をつけたい。
「わきまえる」を、いつも疑おう。
「わきまえる」のを、やめてみたっていい。
SawanoHiroyuki[nZk]:okazakitaiiku『膏』
十人いれば十人の物語がある。
あなたはそのかけがえのない物語を
自由に生きればいい。
押し付けられたものなんてとっぱらって
自分に正直になろう。
皆さんの一日が今日もまた
自由に満ちたものになりますように。
けるぼん